過去に大玉スイカを作っていた時に、肥料の事を詳しく調査した。
何をどのくらいすればいいのか手探りだったからだ。
5大要素の、窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウムのバランスを考えて施肥しなければならない。
そんな時、見つけたのが下記サイト。
①
京都農販 (一部抜粋)
拮抗作用でよく問題とされるのが石灰・苦土・カリです。
石灰(カルシウム):苦土(マグネシウム):カリ(カリウム)の比は5:2:1
②
セントラルグリーン株式会社
「スイカ、メロンの肥料」
肥料成分 窒素7%、リン酸9%、カリウム6%
③ 5大要素の理想比率を考える
①と②より言える事は、
①の、
カルシウム:マグネシウム:カリウム=5:2:1
順番を変え値を6倍にすると、
カリウム:カルシウム:マグネシウム=6:30:12
これを②の比率と組み合わせると、
5大要素の「理想比率」は次の通りである。
=7:9:6:30:12
≒1:2:1:5:2 (近似値!)
実際の肥料では、
③高度化成肥料
窒素―リン酸―カリウム=14―14―14 (%)
④苦土石灰
https://bsikagaku.jp/f-fertilization/ML.pdf
市販の苦土石灰は CaO 含有量が 34~48%、可溶性苦土 5~15%
カルシウム―マグネシウム=48-15 (%)
⑤発酵鶏糞
窒素―リン酸―カリウム=3.8―4.0―3.0 (自分が所有しているものの%)
上記③と④を同量(同じ1kgを)混ぜると、
窒素:リン酸:カリウム:カルシウム:マグネシウム
=14:14:14:48:15
=1:1:1:3.4:1.1
(理想 1:2:1:5:2)
ということでスイカやメロンには③④同量混ぜるだけでは、リン酸が半分とやや不足する。
カルシウムとマグネシウムもやや不足する。
ということで苦土石灰は化成肥料の1.5倍の量を混合することにすると。
窒素:リン酸:カリウム:カルシウム:マグネシウム
=1:1:1:5.1:1.7 (大分近い)
(理想 1:2:1:5:2)
元々②の肥料はリン酸が多めに配合されているので、この配合で充分行けると思われる。
リン酸が不足と思う時は「ようりん」を追加。
自分は「ようりん」は使っていないが、③④の配合に加えて、⑤の発酵鶏糞も化成肥料と同量かそれ以上を加えている。
【 混合の例 】
高度化成肥料14-14-14=1kg
苦土石灰=1.5kg
発酵鶏糞=1.5kg
合計 4kg
この量を「肥料まきバケツ」内で混合すれば完成ということになる。
あとは作物や畑の状況に合わせて量を考えて作り撒くのみ。
これは自分が提案しているのではなく、①の「京都農販」が言っている事を忠実にやってみようとすると、計算上こうなるというものである。
実際は作物の種類で変わるのかもしれないが、自分はいろんな作物でほぼこれをやっている。
例
プリンスメロン、大玉スイカ(祭りばやし)、きゅうり、ナス、ピーマン、里芋、中玉トマト(レッドオーレ)、枝豆、トウモロコシ、ネギなど。