シーズン真っ最中・スキーブーツの前傾角について

スキーの道具の中で、その仕様が最も重要と思われるものにスキーブーツの前傾角がある。


カービングがどうのという前の頃は、前傾角がきついのが当たり前だった気がする。
自分が現在履いているスキーブーツも長年履いているが、18度と21度の設定がある。
現在のブーツは多分16度~18度辺りが平均的かもしれない。
内倒するカービングを多用する人は角度が緩いのがやり易いのかもしれない?
自分はカービングがどうのという以前から滑っている人なので、内倒とか不思議な滑りは納得がいかない。
昔ながらの滑り方・スタイルに徹底している。
よって「ずらし」滑りと言われるだろうが、その真実は「ずらしカービング」なのである。


一言言うと、スキーブーツの前傾角は滑りのスタイルにそのまま直結するのでとても重要な要素なのである。


スキーブーツの通販ではこの前傾角の仕様が書いてないものが多く、自分ならスキー店で直接見てから買う。

 

 

古き良き友・我がスキーブーツ・アトミック(ベルトがボロになったので切った)

 

これが前傾18度・21度の切り替えシステム(回転するだけ)

 

 

 

「TANABE SPORTS」

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スキーブーツの前傾角度について
皆さんこんにちはハーネスコース ブーツドクターの時間がやってまいりました。今回はですね、前傾角についてお話ししていきたいと思います。はい、まずスキーブーツなんですけど、必ずですねある程度前に傾いている前傾ですね。角度が設けられております。例えばこれがまっすぐだとかなり伸びたポジションになって滑りずづらいと思います。
・・・
ブーツ自体が持っている角度ですね。少し前に傾いてるのわかりますよねブーツ がこれまっすぐじゃないですね、傾いてます。こういった角度が設けられることによってスキーは滑りやすくなります。
スキーブーツの前傾角なんですけど、もちろんスキーのレベルによって違います。まず初心者用のブーツですね、こちらが少し起きた状態、起きたブーツになります。だいたいまあ12度ぐらいですかね。で、こちらレーシングブーツになります。レーシングブーツになるとやっぱり少し前傾が強くなりますね。膝が前に出てる状態これはだいたい17度ぐらい、12度から17度ぐらいの間になると思います。

 

 

 

 


①スキーブーツ前傾角大の標準スタイル(やや誇張表現!)
膝が前に出るので、重心保持のため腰を折って上体が前に出る(前傾)

 

 

②スキーブーツ前傾角小の標準スタイル
姿勢を低くひざの角度を付けようとすると尻が落ちて上体を前傾にしづらい。

 

③比較合成
ブーツの前傾角度が大きいと重心が下がり上体が前に出るので、高速や急斜面での安定性と恐怖感減少となる。
レーサーが多用するのもこれが目的と思われる。
特に「内倒しないカービングターン」ではこれが基本。
ただしダラダラと流す滑りでは大腿部が非常に疲れるという欠点もある。
スキーで楽(らく)をしようとする発想はスポーツをバカにしている?
スポーツ選手は日々ハード鍛錬をやっていて当たり前の事。
えっ? あなたにとってスキーは極楽娯楽?

レーサーのスタイル。
上体を前に前にと出すこの姿勢!

 

 

カービングショートターン。
左右へ押し出す脚に注目!
体が伸びきった状態(突っ張り棒状態)は全く無い!